2017年5月10日水曜日

山火事、放射性セシウム137の濃度、3~9倍に上昇

福島県は発生から1週間以上が過ぎた5月9日、
外部被曝だけで年間被曝線量が50mSvを超える高濃度放射能汚染地帯である浪江町十万山の火災について、
3カ所で8日に測定した大気中を浮遊するちりに含まれる放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表。

https://mainichi.jp/articles/20170510/ddl/k07/040/020000c

毎日新聞2017年5月10日 地方版

福島県

 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域に指定されている浪江町井手の十万山で起きた山林火災で、県は9日、周辺3カ所で8日測定した大気中を浮遊するちりの放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表した。

 県放射線監視室によると、浪江町井手のやすらぎ荘が1立方メートルあたり3・59ミリベクレルで3・23倍▽双葉町石熊の石熊公民館が同7・63ミリベクレルで8・98倍▽大熊町野上の野上一区地区集会所が同1・35ミリベクレルで3・86倍--。

 同室は「健康には問題ない数値。強風により、測定地点の周辺の土ぼこりや焼却灰の舞い上がりの影響も否定できない。詳しい原因を調べる」と説明している。【土江洋範】